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Thank you Anniversary
General Partnerからのコメント
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Tohru Akaura
赤浦 徹
独立開業21年、IFとして10周年。チャレンジをご一緒させて頂いてきた皆様のお陰で無事何とか続けて来ることができました。心より感謝申し上げます。皆様に、世の中に恩返しできるよう精進して参ります!
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Masahiko Homma
本間 真彦
この10年、素晴らしい起業家と数々のイノベーションの創出に挑戦してきました。起業家を支援する我々VCの背後には、辛抱強くファンドに出資して頂いている出資者がいます。起業家、VC、出資者の皆さん、この10年で、日本のVCエコシステムの輪はドンドン大きくなってきました。日本の次の新産業を生み出すべく、次の10年もよろしくお願い致します!
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Keisuke Wada
和田 圭祐
10年間を思い返すと、素晴らしい起業家と支援者の皆様との良いご縁に恵まれたことに、改めて感謝の気持ちでいっぱいです。まだ先の長い途上にあり、次の10年間の挑戦も全力で走り抜けますので、今後も変わらぬご愛顧を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
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Yusuke Murata
村田 祐介
出資先やLPの皆様をはじめ数多くの関係者の皆様に支えて頂き、この度創業10周年を迎える事ができました。これからもチャレンジの幅を広げながら愚直に起業家の皆様との伴走をさせて頂く所存です。
Partners Messages
お世話になった方からのメッセージ
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創業からの23年間の伴走。”銀行の人たちに見向きもされていなかった中、赤浦さんだけが信じてくれた"
サイボウズ株式会社
代表取締役社長
青野 慶久
創業からの23年間の伴走。”銀行の人たちに見向きもされていなかった中、赤浦さんだけが信じてくれた"
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IT産業を一緒に作ってきた伴走者。”新しい産業を、リスクをとって起業家と一緒に作っていくスタンスを感じる"
株式会社CARTA HOLDINGS
代表取締役会長
宇佐美 進典
IT産業を一緒に作ってきた伴走者。”新しい産業を、リスクをとって起業家と一緒に作っていくスタンスを感じる"
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債務超過の中で本当にやりたい事業に賭けた。”逆風の中、赤浦さんは自分の思いや事業内容を肯定してくれた"
株式会社エスプール
代表取締役会長兼社長
浦上 壮平
債務超過の中で本当にやりたい事業に賭けた。”逆風の中、赤浦さんは自分の思いや事業内容を肯定してくれた"
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起業家からIPO後はLP出資者へ。“赤浦さんはこの業界で最も情報が集まり、最も信頼されているキャピタリスト”
株式会社メディアドゥ
代表取締役社長
藤田 恭嗣
起業家からIPO後はLP出資者へ。“赤浦さんはこの業界で最も情報が集まり、最も信頼されているキャピタリスト”
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上場後も週に1回のMTGは続いている。”20年間ずっとIncubateだけしている投資家はなかなかいない"
株式会社セレス
創業者・代表取締役社長
都木 聡
上場後も週に1回のMTGは続いている。”20年間ずっとIncubateだけしている投資家はなかなかいない"
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創業からIPO、その先へ。”赤浦さんが徹底的にブレていないのは「起業家に対するリスペクト」"
Sansan株式会社
代表取締役社長/CEO
寺田 親弘
創業からIPO、その先へ。”赤浦さんが徹底的にブレていないのは「起業家に対するリスペクト」"
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DeNAからIF1号ファンドにLP出資した経緯。”実績、人となり、投資スタンスを総合的に評価"
株式会社ベータカタリスト
代表取締役
春田 真
DeNAからIF1号ファンドにLP出資した経緯。”実績、人となり、投資スタンスを総合的に評価"
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個人としても会社としても深い付き合い。”IFは自分たちの渦の中に、人を巻き込む引力があるチーム"
株式会社セプテーニ・ホールディングス
代表取締役 グループ社長執行役員
佐藤 光紀
個人としても会社としても深い付き合い。”IFは自分たちの渦の中に、人を巻き込む引力があるチーム"
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当時、前代未聞だった独立系VCへのLP出資を決めた時のドラマ。”プレゼンで空気が一変した"
B Dash Ventures
代表取締役
渡辺 洋行
当時、前代未聞だった独立系VCへのLP出資を決めた時のドラマ。”プレゼンで空気が一変した"
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第一号ファンド設立を適格機関投資家としてサポート。"IFは起業家を信じる力の強さが極めて高い人たちの集まり"
ユナイテッド株式会社 取締役 兼 執行役員
ベンチャーユナイテッド株式会社 代表取締役
金子 陽三
第一号ファンド設立を適格機関投資家としてサポート。"IFは起業家を信じる力の強さが極めて高い人たちの集まり"
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第一号ファンドの最初の支援先、現在はLP出資者。”「前田さんはどうしたい?」起業家ファーストがブレないVC”
株式会社ポケラボ
代表取締役社長
前田 悠太
第一号ファンドの最初の支援先、現在はLP出資者。”「前田さんはどうしたい?」起業家ファーストがブレないVC”
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数々の協調投資からLP出資へ。”IFとの成功体験があって、社内でオープンイノベーションが進んだ"
セガサミーホールディングス
代表取締役社長 グループCOO
里見 治紀
数々の協調投資からLP出資へ。”IFとの成功体験があって、社内でオープンイノベーションが進んだ"
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「辛い時も起業家に寄り添い、10年・20年後の未来を一緒に作る」と言うスタンスに共感し、ファンド設立を支援
ーインキュベイトファンドのパートナーの第一印象について教えてください。
村松:4人の中で最初に出会ったのは赤浦(※インキュベイトファンド 代表パートナー 赤浦徹)さんです。最初に出会ったのは、私が新人として日本合同ファイナンス株式会社(現ジャフコ グループ株式会社)に入社した際です。配属部署が「投資一部」という、ジャフコの中でも最も変わった人が配属されると言われている特殊と方々で噂されている集団でした。有名な方だと穐田さん(※穐田誉輝氏。カカクコム代表取締役社長、クックパッド代表執行役を歴任)もそこの出身ですが、赤浦さんもそこにいたんです。私が入社した年に赤浦さんは広島支店に異動になっていたので、厳密には時期は被っていませんが、何かの飲み会で赤浦さんがいらしたんです。 そしたら赤浦さんから「村松、お前は凄い部署に入ったんだぞ!」と言われまして。「とにかくここは凄い部署だから、おまえも頑張れ」「ここに配属になったということはお前も凄い奴だ」とか、そのようなことを言われて、きっと激励してくれたんでしょうね。でも当時は激励されたのか説教されたのかよく分かりませんでした。とにかくもの凄くパワフルで勢いがある人だなと思ったのが赤浦さんの第一印象です。
その時、投資一部には穐田さんや石部さん(※石部将生氏。ジャフコ、光通信を経てアイシーピー設立)たちがいらっしゃったのですが、彼らが5年後にインキュベイトファンドさんの前身の「インキュベイトキャピタル」を設立しています。当時から凄く勢いのある人たちだったので、自分たちでVCとして起業することになったのも納得だ、と思いました。とにかく当時から勢いが凄かった。
次に出会ったのが本間さんです。私は確か、ジャフコに入社して2、3年後にリクルーターをしていたんです。リクルーターだから色んな学生に会いますよね?その学生たちの中に本間さんがいました。その時の彼の印象は、正直あんまり覚えてなくて、後に彼から「当時、村松さんにお会いして入社したいと思ったのに入社したら『俺はアメリカに行く』ってどういうことですか!」と言われました(笑)。
3年くらい経ってから、僕はシリコンバレーのジャフコアメリカというVCに異動をして、本間さんは東京の海外投資部門にいて、ときどきテレカンで顔を合わせるような関係になりました。印象的だったのが、本間さんがもの凄い馬力でイスラエルとヨーロッパへの投資をやり始めたことです。もともとアメリカへの投資はジャフコアメリカの領域で、日本からアメリカへ投資することは出来ない分担になっていたんですね。だけど日本にいる人たちは、いい案件がいっぱいあるからアメリカへの投資を本当はやりたい。でも手出しは出来てないようになっていて…。だから、もうしょうがないと思ったんでしょうね。本間さんは先輩と一緒に当時あまり注目されていなかったイスラエルやヨーロッパの会社に直接投資をし始めていました。なんか凄く、じっとしていられないと言うのかな?馬力があるというか、間隙を縫ってものすごく攻めてくるという、そういうタイプに見えました。 なんかこう、突き上げてくる後輩ってどの会社にもいるでしょ?本間さんは、優秀だが従順な後輩では全然なくて、「なんでもっとこうやらないんですか」って突き上げてくる後輩という印象です。今、こういうインキュベイトファンドみたいな大きなファンドを作るのは「なるほどな」って思います。かなりの馬力がないと、こういうことをやれないと思うんです。それが本間さんへの第一印象かな。
村田さんとは、村田さんが大和企業投資(※旧NIF)にいらっしゃった際に、投資を何件かご一緒したんです。僕がSansanへ投資した時に、NIFとして村田さんが担当していたのですが、結果、NIFはSansanに投資しなかったんですね。村田さんは投資したがっていたので、そのことに対して村田さんは残念がっていました。だけど驚いたのは、投資してないのにSansanをずっと外部からサポートしているんですよ。株主じゃないのに株主説明会とかにもいるんです。次の投資チャンスを狙っていたんでしょうけど、投資してないのにもう株主顔負けぐらいSansanのことを知って、追いかけていたんですよね。その印象がすごく強いです。この人は普通のベンチャーキャピタルの社員でもキャピタリストでもなく、自分の尺度で独自の世界観を持って動いている、全然普通じゃない強烈な人っていう印象でした。 今もそういう感じですよね?サラリーマン時代からもう今みたいな感じでした。惚れ込んだ会社は株主以上に追いかける。「Sansanはこうすべきだ」みたいなことを、株主以上に持っていました。それが第一印象ですね。
和田さんとは、一番最初に共同投資したのが、ポケラボと同じくらいの時期に立ち上がったソーシャルゲーム事業の会社でした。当時、ソシャゲ領域への投資には興味があって、それなら「ソシャゲに詳しい本間さんと和田さんと一緒に投資するのが一番だ」と思いご一緒させていただいたんです。毎週経営会議に行くと、和田さんと本間さんがギャングゲームの話をずっとしていて(笑)。ギャングゲームについて「ストーリーはこうあるべきだ」とかもう延々としているんですよ。彼らはその当時からすでにソシャゲの第一人者だったので、もう「この人たちの言うことが正しいんだろう」「勉強になるな」と思ってついて行きました。その会社はあんまり成功しなかったんですが…。でも、この人はゲームへの情熱が並外れて深い人だなと思いました。
インキュベイトファンドのパートナーの印象は四者四様、全然違うイメージですね。
ーインキュベイトファンド1号ファンドへのLP出資の経緯を教えてください。
村松:元々それぞれが投資の実績もあって活躍されてた人たちです。その四人が集まって新しいファンドを作ると聞いて話を聞くと、最初の打ち出しが「ソシャゲの全盛期にソシャゲに特化したファンド」でした。GMOのVCも色んな投資をしていましたが、ソシャゲの分野っていうのはなかなか難しかったので、詳しい人たちと一緒に投資をして知見を得るという目的でLP出資することになりました。
元々、ジャフコ時代から「自分たちが詳しくない地域や領域に出て行くときは、まず、その第一人者にファンド出資する」ということをやっていたんです。例えば、ジャフコがアメリカに進出するときは、セコイア・キャピタル(※アメリカを代表するベンチャーキャピタル)にファンド出資した。あまり知られていないのですが、ジャフコはずっとセコイア・キャピタルのLPだったんです。また、クライナー・パーキンスに顧問をやってもらったりもしていました。ジャフコはそういう形で、三十年以上前にアメリカに上陸したんですよ。
知らない地域や領域に、自分たちだけでいきなり入っていくよりは、第一人者にLP出資してラーニングさせていただくということは非常に有効です。それでGMOとしても同じように、コースラ・ベンチャーズ やDCMにファンド出資するということをやっていました。その考え方で、「ソシャゲのことは分からない、じゃあファンド出資して知見を得よう」と。そういう背景で出資することにしたんです。
一般的に、VCファンドから出資を受けた後に、スタートアップが出資元からどのような支援を受けられるのかって不透明ですよね。しかし、インキュベイトファンドの場合は、私自身が4人とも元からの知り合いで、投資活動を10年くらい見ていた人たちでした。彼らが、投資した会社とずっと並走するということを知っていたので、最初から信頼感はありました。
ベンチャーキャピタルの価値を表すのは数値上の成績だけじゃないと思っているんです。数字ではネットマルチプルとIRRで成績を測られますよね。でも、同じくらい、数字には表れない投資の哲学を各社持っている。例えば、会社が厳しい時にどう行動するか。「速攻で持ち株を売る」という哲学もあれば、「ファウンダーとずっと一緒に付き添う」という哲学もある。それは数値上の成績には表れない部分ですが、我々は無形の価値こそ重視しているんです。我々はVCが起業家にどのような付き添い方をするのかを重視していて、そこの哲学が合わないところにはファンド出資しません。そういう意味からすると、インキュベイトファンドのパートナーは当時から成績が抜群だということも知っていましたが、起業家との付き添い方もよく知っていて、そこが哲学的に合うというのもあったので、出資の意思決定が非常にスムーズでした。
VCとしてIRRを高めようと思ったら、「早く高く売る」となりますが、そうすると「起業家にちゃんと付き添う」ことが出来なくなる。2年で4倍で売るのと、10年で10倍で売るのなら、前者の方がIRRは高い。背反するんです。あらゆるキャピタリストにとって永遠のテーマだと思いますが、「長く起業家に付き添う」という部分への哲学的共感がありました。なるべく長期的な目線で起業家と並走するというのが私自身の哲学でもあり、GMOVPの哲学でもあるので、そこにインキュベイトファンドの皆さんとの共通性があるんです。
ーこの十年間印象的だったことを教えてください。
村松:一番驚いたのが、投資委員会で4人が合議してない、ということです。普通は、パートナーが複数名いた場合、全員の合議で投資を決めます。でもインキュベイトファンドは、「連携」はしているんだけど投資のジャッジは独自にやっている、と聞いてかなり驚きました。
後、我々は1号ファンドにそんなに多額出資していなくて…少額出資のLPにも関わらず、村田さんが毎年、凄く濃密な報告をしてくださるんです。それがすごい。投資組み入れ期間が終わっているにも関わらず、状況について毎年報告してくださっていて、その熱量がすごい。長期的な落ちない熱量がすごいんです。
村田さんは「この案件はこうあらねばならないし、こうなるんだ」っていうことを1社1社力説していくんですけど、投資社数が多くて何10社もありますよね。でもその何10社を、全部力説するんですよ。凄いでしょ。この熱量は他では見たことがないレベル。しかもそれが落ちない。最初の数年熱量が高いのは、まあ多分普通なんですよ。でも5年、6年、7年…と経っているのに、この熱量が落ちない。この持続的な熱量の高さが際立っている。LP出資とは別にしても、ぜひ共同投資したいと思うVCの筆頭です。やっぱりそういう投資家と共同投資して、一緒に会社を応援していきたいと思います。
インキュベイトファンドの熱量を象徴するものとして、インキュベイトキャンプもありますね。私は初回のしか参加していませんが、よくもこんな熱量を出せるなというくらい異常な熱量です。その熱量のある空間にこっちも巻き込まれていって、本気出さないといけなくなるんです。熱海の旅館でやったんですが、参加者全員を本気にさせる現実歪曲空間ですよね。それを「精神と時の部屋」と表現する人もいます。第1回に参加していた松本さんが後にラクスルを創業したり、素晴らしいスタートアップがたくさん生まれていますが、納得感があります。ちなみに私のチームが初回のその会で優勝したのは、今も私の自慢ですね(笑)。
ー最後にメッセージをお願いします。
村松:まず、起業家の皆さんへ。
経営はすごく長いんです。経営には「短距離型経営」と「長距離型経営」の2パターンがあります。短距離型というのは、ワッと会社を作って、2~3年でワッとエグジットをしてというもの。それももちろんアリなんですが、自分が応援するのが得意なのは「長距離型経営」です。
長距離型は、起業して上場するまで5年から10年かかります。更に、私が起業して現在も経営陣にいる現職も、上場して15年経ちました。合計すると20年じゃないですか。上場まで10年、上場して10年。しかもまだそこから先が続くんですよね。20年と言うとものすごく長く感じますが、この長い時間の中に経営の本質があると思っています。
人から注目されてなくても、熱量を落とさずに日々鍛錬。すごく地味なんです。地味なんですが、最後は継続力が高い人が勝つんです。日本の現在のマーケットをみてみると、ネット系の時価総額トップはエムスリーの4兆円です。2番目に楽天が続きます。BtoBで言うと、MonotaROやGMOペイメントゲートウェイ。どこも共通しているのが、短期的に時価総額が2倍になったり、短期的に売り上げが倍増した会社というのがこの3社の中では1社もないということ。年率20〜30%あたりで10年単位でずっと成長しているんです。だからこの3社は、超マラソン型経営なんです。
それこそが自分がやってきた経営スタイルであり、投資家としてもそういう起業家を応援するのが1番得意で好きです。経営状況がいい時にあまり喜び過ぎず、悪い時にへこみ過ぎず、一喜一憂せずに自分がやりたいことを一貫性を持って長期で追い求めていくということを大事にします。そういう経営者がもっと増えるといいなと思います。ちなみにMonotaROもそういった会社の代表格で、本間さんの投資先ですよね。そういう意味では、インキュベイトファンドの皆さんとは考え方が似てそうだなと思います。
あと、「今この分野がホットだから」という理由で起業する人がいらっしゃいますが、それだけで始めると長続きしません。起業する人なら「ハードシングスがあるんだ」って理解はしていると思いますが、実際、やっぱり圧倒的に辛いことが多い。毎月難局が訪れるので、本気でやりたいと思っているテーマじゃないと挫けます。創業者が挫けると他のメンバーも散り散りになっちゃうので、とにかく創業者が挫けずに意欲と熱量を落とさずに何年も何年も続けられるかなんですが、その分野にものすごい思い入れがないと出来ないんですよね。
だから我々もファンダマーケットフィットというのをすごく重視します。「なぜこの分野でそんなに辛い思いをしてまでやり続けたいんですか?」という問いに答えられる人こそが、10年、20年頑張れる人なんです。起業家の方にはぜひそういうものを見つけてほしい。それがたまたま全然注目されてない分野だと、すごく資金調達苦労します。それはそれで苦労はするんですけど、競争相手も少なく競争相手も資金集めに苦労するので、じっくり勝負できる。今ここに参入すると確実に資金が集まるっていうのだけでやってしまうと、競争相手も多いし資金力勝負になるし、そのあと苦労するんですよね。だからそこのバランスを意識して欲しいなと思います。
あとこれはインキュベイトキャンプの時に熱海から東京に戻る貸し切りバスの中でみなさんに話したことでもあるのですが、資金調達には技術があって、その技術を使って資金をたくさん集めることは出来ちゃうんですが、それを使いこなすのがすごく難しいです。それこそが腰を長く据えて鍛錬しないといけないことなんですね。例えば、「人を惹きつける能力」とか「人を育てる能力」とか、「悪いことがあっても皆で乗り切る能力」とか。20億円をものすごく大事に使う能力とかね。これは総合能力であって、パッと身につくものではない。でもこれをすごく頑張って時間をかけて身に付けていかないと、集めたお金が無駄になっちゃうんです。だからそこをすごく意識してほしいです。集めるよりも使う技術が難しいので、そこは腰を据えて長く向き合っていって欲しいです。
次に、VCの話。
新しくVCを立ち上げる人が増えていますが、難局が訪れたときにどう一緒に乗り切っていくかということこそ、起業家もVCも真価が問われます。経営って10年ぐらいの間でいろんなアップダウンがあります。一度VCを始めたからには、10年、20年のスパンでどんな時も起業家と一緒に頑張るということがすごく大事かなと思います。特にCVCの人たちにはよくお伝えするのですが、始めたからには10年は絶対にやめないと決めて、担当者も絶対に変えずにやってもらいたいです。同じ人が10年やって初めてアップダウンを体験できます。経営が悪くなった時に引くということを絶対にしないことが非常に重要です。
最後に、いま世界で100年に1度の変化が始まっているなという感じがしています。どう変わっていくのかは、なかなか誰も答えを持っていないと思うんですが、それに適応する活動をやっていきたいです。例えば、日本の経済全体をオンライン化する、DX化する、効率化するという動き。DXってみんな今言っていますけど、我々GMOペイメントゲートウェイはオンライン決済代行ですので、これをもう20年前からやっているんです。前からやっていたことに対して、社会的な要望が高まっている。また、今世界中でフィンテック投資をしていますが、その分野でも世界な変化が起きているのを感じます。その分野でも新しい投資や事業開発といった活動を通して世界の次の100年を牽引する、新しい潮流を作り出していきたいです。
GMOペイメントゲートウェイ株式会社 取締役副社長
GMO VenturePartners株式会社 取締役ファウンディングパートナー
村松 竜
「辛い時も起業家に寄り添い、10年・20年後の未来を一緒に作る」と言うスタンスに共感し、ファンド設立を支援
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Message
赤浦に創業出資を得てからIPOまで。“やりがいのある起業をし、幸せな結果になった。愛、信頼、情の深さを感じる"
株式会社 Aiming CEO
President/Founder
椎葉 忠志
赤浦に創業出資を得てからIPOまで。“やりがいのある起業をし、幸せな結果になった。愛、信頼、情の深さを感じる"
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Message
失敗からの再挑戦。”村田さんから投資を受けていなかったら今の自分はいない"
株式会社GameWith
代表取締役社長
今泉 卓也
失敗からの再挑戦。”村田さんから投資を受けていなかったら今の自分はいない"
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医師から経営者への転身。”VCの存在によって医療現場からの起業家が増え、世の中の為になるサービスが増える世界へ"
株式会社メドレー
代表取締役社長
豊田 剛一郎
医師から経営者への転身。”VCの存在によって医療現場からの起業家が増え、世の中の為になるサービスが増える世界へ"
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ピボット前からM&Aまで。"辛い時でも一貫して「起業家ファースト」を貫き、支え抜いてくれた"
コインチェック株式会社
専門役員
大塚 雄介
ピボット前からM&Aまで。"辛い時でも一貫して「起業家ファースト」を貫き、支え抜いてくれた"