今回初開催される『Summer Internship』の第一弾として、『5日間の集中講義』を2022年5月30日,31日,6月6日,7日,8日の5日間に渡って開催しました。当イベントは7月に開催予定の『3ヶ月の実践型インターンシップ』に先駆けて、VCの歴史や業務、起業家への向き合い方などを座学で伝えるプログラムです。学生からのVCという業界に対する認知度は低く、VC業界への人材の流入は限定されています。『5日間の集中講義』では、VCとしての業務を知り、VCをキャリアのひとつとして考えて頂きたいという思いで、インキュベイトファンドがシード期に特化したVCとして蓄積してきた経験や知識をお伝えしました。
今回は本Summer Internshipの運営を担っているインキュベイトファンド23卒内定者から、集中講義のレポートをお届けしたいと思います!
5日間の集中講義の流れ
『Summer Internship』の公募開始から多くの学生にご応募頂き、『5日間の集中講義』はVCを志す34名の学生にご参加頂きました。当イベントは自由に発言や質問をできるインタラクティブな形式の講義を行いました。集中講義開催前には、参加者同士の交流を図る座談会を実施し、講義中にはインキュベイトファンド代表パートナーと新卒社員との懇親会も実施するなど、強いつながりを築きました。5日間という短い期間でしたが、参加して頂いた学生からは「人生で一番ワクワクした5日間でした!」との声を頂くことができました。本記事では、講義が開催された5日間の様子をお伝えしていきます!
DAY1「国内VCのこれまでの歩みとこれからの展望」
5日間の集中講義1日目は、インキュベイトファンド代表パートナーの赤浦と村田による「国内VCのこれまでの歩みとこれからの展望」というテーマのもと講義を行いました。アメリカのシリコンバレーでVCが生まれた背景から、AppleやAmazonを例にVCがアメリカ経済に与える影響について学びました。質疑応答では、「日本VCの成熟が遅れた理由」や「日本産業の今後について」といった質問が挙がり、VCが日本経済に与える影響を深く理解していきました。
代表パートナーと新卒VCとの懇親会
講義終了後は、代表パートナー4名と新卒一期生・二期生との懇親会を開催しました。参加者同士での交流と同時に代表パートナーの話や新卒VCの話を直に聞くことができ、多くの学びを得た1日となりました。
※写真撮影時のみマスクを外しております。
DAY2「ベンチャーキャピタリストの実務について」
講義2日目はインキュベイトファンド代表パートナーの和田による「ベンチャーキャピタリストの実務について」の講義を行いました。VCの業務に関して、ファンド組成からソーシング、経営支援、Exitという一連の業務についての解説を聞きました。講義の中ではベンチャーキャピタリストとしての実務だけでなく、VC業界におけるインキュベイトファンドの業界内での立ち位置や、起業家への向き合い方などを伝え、VCをキャリアとして考えている参加者にとって有意義な1日となりました。
DAY3「起業家とベンチャーキャピタリストの関係を紐解く」
講義3日目は、ソラシードスタートアップス代表の柴田氏とインキュベイトファンドから独立したプライマルキャピタルの佐々木氏による「起業家とベンチャーキャピタリストの関係を紐解く」というテーマで講義を行いました。お二人からは、正解のない世界の中でいかに自分なりの正解を導き出し、起業家から選ばれる人になれるかが大事だというお話を頂きました。パネルディスカッション中にも多くの質問が寄せられるなど、インタラクティブな講義が展開されました。参加者は第一線で活躍されているキャピタリストのお話から、起業家との向き合い方を学びました。
DAY4「海外VC・スタートアップの動向」
講義4日目は、インキュベイトファンド代表パートナーの本間とマクナーニによる「海外VC・スタートアップの動向」というテーマで講義を行いました。本間からは、アメリカ・インド・東南アジアのVCの動向と、インキュベイトファンドの海外戦略についてのお話を頂きました。またマクナーニからは、海外投資家からみる日本のスタートアップ市場についてのお話を頂きました。質疑応答では、「日本に起業家が増えるにはどうすれば良いのか」といった質問が挙がり、海外と日本のスタートアップ・VC市場に精通した二人ならではの視点から、日本のスタートアップ市場の動向を深く理解することができました。
DAY5「新卒VCとの座談会」
講義5日目は、インキュベイトファンド新卒一期生と二期生との座談会を開催しました。パネルディスカッションでは、BDA(Business Development Analyst:事業開発アナリスト)業務について新卒VCならではのエピソードをお話していただきました。少人数に分かれた座談会では、実際にBDAが書き起こした投資仮説を参加者に見せる一面もありました。新卒VCをキャリアとして考える上で、年齢の近い先輩方から話を伺うことができました。
参加者からの声
参加者からの感想を一部ご紹介させて頂きます。
「VCの皆さんの大きな熱量が非常に魅力的で、本当に刺激になりました。また、どの講義の内容も大変勉強になりました。キャリア選択としてはもちろんですが、日本の課題に正面から向き合う皆さんのお話を聞き、非常に良い社会勉強にもなりました。」
「正直、人生でここまでワクワクした5日間はありませんでした。横の繋がりも縦の繋がりもかなり充実していて参加して良かったと心から思える内容でした!」
「今後の日本において、様々なエラーに対してアジェンダを設定して「自分が変えていくんだ」と熱を持って突き動かしていく人が必要だとずっと思っていました。その中で、講義を通じて日本政府が危機感を持っていること、そしてVCが様々なフェーズでリスクを取りながらも熱意を持って取り組んでいることを伺えたのは大変よかったです。」
「5日間の講義を通してVCの解像度がかなり高まったと思います。参加して本当に良かったです!!」
参加していただいた皆様、ありがとうございました!