東京及びシンガポールを拠点としてシード投資を行うインキュベイトファンドの本間がオーガナイザーとなって毎年開催している、アジア各国のテックリーダーやトップティアVCが完全招待制で参加する「Asia Leaders Summit」。今年も6/14-15にかけて開催しました!今回は香港と深圳を舞台に、日本、中国、東南アジア、そしてインドのスタートアップ経営者とVCが約170名集結。2日間に渡って開催されたその様子を、写真と共にレポートさせていただきます。
Day 1:高層390mに170名が集結!香港イチの高層ビル「Sky100」で業界リーダーやトップティアのVCによるカンファレンス
初日は、アジア各国の起業家や投資家によるトークセッションを開催。会場は、香港で1番、世界で7番目に高いビルの100階「Sky100」で開催しました。
カンファレンスアウトライン
Session 1: Global tech topics to watch now:東南アジア特化ファンド、リブライトパートナーズ蛯原氏に寄るオープニングスピーチ
Session 2: China tech topics to watch now:Legend Capital(中国最大手投資ファンド)Managing Director, Park Joon Sungによる注目すべき中国のテック分野に関するトーク
Session 3: Inside Shenzhen: Hardware startup city:HAX(世界最速の育成所と言われる、深圳のハードウェアスタートアップアクセラレーター)Program Director, Ji Keによる深圳のハードウェア市場に関するトーク
Session 4: What Asia VCs are thinking now (Recalling back and the future):Incubate Fund India(インキュベイトファンドのインド特化シードVC)General Partner, Nao Murakami、Golden Gate Ventures (東南アジア投資の先駆け的存在) Founding Partner, Vinnie Lauria 、Monk’s Hill Ventures (ポストシードスタートアップに特化した東南アジア/SVを拠点としたVC) Managing Partner, Lim Kuo Yi, Blume Ventures (インドのシリーズA前では最も活動的なVC)Managing Partner, Sanjay Nath、Aarin Capital(アーリー/ミドルステージに投資するインドのVC)Co-Founder and Chairman, TV Mohandas Paiの5名のVCによるパネルディスカッション「アジアのVCは現在何を考えているか?」
Session 5: China's innovation analysis (New Retail):Yo-ren Limitedの Founder and CEO, Osamu Kaneda(財務省からマッキンゼーを経て中国で起業)による中国のニューリテール戦略分析
Session 6: China's innovation analysis (AI and Entertainment):DeNA China CEO, Ren Yiによる中国のAI&エンターテイメント領域のイノベーション分析
Session 7: Digital India and Indian Startup Ecosystem:Prime Venture Partners(インドのシード/アーリーステージVC)Managing Partner, Sanjay Swamyによるインドのスタートアップエコシステムについてのトーク
Session 8: Hot startup pitch from India and SEA:インド&東南アジアのホットなスタートアップによるピッチ
Yulu Bikes (India)
ShopKirana (India)
BetterPlace (India)
Spinny (India)
Paper.id (Indonesia)
Venteny (Philippines)
Nimble Wireless (India)
Tripeur (India)
Kobster (India)
ToneTag (India)
Session 9: Blockchain now and the future (China, Japan, SEA):Ethereum Foundation (Singapore)General Counsel, Chua Tju Liang, LONGHASH(China, Japan)CEO Chris Dai, Gumi Crypos (Japan)Founder and CEO Hironao Kunimitsu,Kommunity Ventures(Singapore)CEO Gerald Tock, Alluma (Singapore) Founder and CEO Akash Aggarwalの5名によるパネルディスカッション「ブロックチェーンの現在と未来」
Session 10: Sharing from Miss Fresh (Success story, business model & Vision):Miss Fresh Co-Founder and COO, Yuan Sunによるトーク
Session 11: Sharing by a Chinese Unicorn Founder (Waterdrop Inc):Waterdrop Inc Founder and CEO, Shen Pengによるトーク
LunchやDinner TimeではNetworking Sessionを開催
Day2:Tencent新社屋や、Retail/Robotics/AIの中国最新トレンドを体験!深圳視察
時価総額世界5位の中国発IT企業Tencentが、昨年11月に設立した新社屋を見学
アジア企業として初めて時価総額5000億ドル(約56兆円)を突破し、Facebookを抜いたことでも話題になった「Tencent」。インキュベイトファンドのLPでもあり、日本に視察に来た際には会社にも遊びに来てくれたことがあります。そんなTencentが、深圳に新しいオフィスを構えたとのことで、ALS参加者全員で見学ツアーに参加しました。
中国最大級のスーパーマーケットYonghui Superstoresに寄る新業態「YongHui Super Species Store」ツアー
中国最大級のスーパーマーケットであり、テンセントの投資先でもあるYonghui Superstoresが運営する、最新のスーパーマーケット「YH Super Species」のツアーを行いました。 「YH Super Species」はケータリングサービスや新鮮な食品を提供する、スーパーマーケット界のパイオニアです。海鮮、フルーツ、お肉やお野菜が上流の調達ルートから直接輸送され、新鮮な食材を購入することはもちろん、その場でシェフが料理してくれたり、その場で食べることもできます。YonghuiショッピングカードやWeChat Pay, Alipay, Unionpayといったサードパーティの決済方法で購入することができます。
時価総額5,000億円。AI分野で最も評価額の高いスタートアップ「UBTech」を訪問
今年5月にTensentがリードインベスターとなり8億2000万ドル(約900億円)もの大型資金調達を行ったことを発表したことでも知られる、家庭用ロボットを提供する「UB Tech」。深圳にあるその本社を訪問し、実際にロボットに触れたり、CEOのビジョンを伺う機会を作っていただきました。
また、ランチセッションではTencent Japan代表によるテンセントのカルチャー紹介プレゼンやWechat Payによる戦略のプレゼンを聞くことができました。
報告レポートは以上です。
また、インドのシードVC Blume VenturesのSanjay氏が、15ツイートに渡って今回の旅の感想を呟いてくださっているので、よろしければこちらもご覧になってください。
参加者の方からも、非常に前向きなフィードバックをたくさんいただくことができました。
インキュベイトファンドでは、日本のみならず東南アジアやインドなど、世界各国のスタートアップシーンの盛り上げに寄与できるよう、今後もこのようなイベントを企画していきたいと思います!