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2024/08/26

内定者が語るVC就活!同世代の「志高き仲間」が集うIncubate Academyとは?

執筆者:

Zero to Impact編集部

「日本に、シード期のゼロイチのフェーズで投資ができるジェネラル・パートナーを増やすことで、日本経済の勃興に貢献する」――我々が目指している未来の実現に向けて、志ある若き才能を持つ方が、この業界に興味を持ってもらうきっかけづくりをしたい。そのような思いから、4年前から学生を対象とした「Incubate Academy」を開催している。今回は、今年度のIncubate Academy主催者で、インキュベイトファンド内定者でもある3名にその思いを聞いた。

【プロフィール】

泉 雅貴(いずみ・まさき)
東京大学法学部在籍、漫才師。25年卒、Incubate Fund 内定者。

岩村 宗一郎(いわむら・そういちろう)
慶應義塾大学大学院経営管理研究科在籍。25年卒、Incubate Fund 内定者。

飯野 温(いいの・はる)
慶應義塾大学薬学研究科博士課程在籍。25年卒、Incubate Fund 内定者。

法学部(兼漫才師)、経営管理研究科、薬学部博士課程。3者3様の「VC」との出会い

――今年9月に開かれる「Incubate Academy(以下、Academy)」の企画・運営を担当する25卒内定者の泉さん、岩村さん、飯野さん、自己紹介をお願いします。

泉:東京大学法学部に在籍している泉です。高校生の頃にコンビを組んで漫才を始めて、大学生になってからはお笑いの事務所に所属して活動しています。先週、単独ライブもやりました。

――単独ライブには何人くらいのお客さんが来ましたか?

泉:約100人が来てくれました。

――100人! お笑いも真剣に取り組んでいるんですね。

岩村:慶応義塾大学大学院経営管理研究科に所属している岩村です。大学院では、どうすれば日本でGAFAのような次世代の産業を担うスタートアップ企業を生み出せるのかを中心にエコシステムについて研究しています。

――岩村さんはスタートアップ・エコシステムの研究家だと伺いました。

岩村:研究家というほどではないのですが……(笑)。ベンチャーキャピタル(VC)やスタートアップに興味があって、特にPR TIMESに配信されるスタートアップに関する情報を見ては、一人でニヤけていますね。

飯野:慶應義塾大学薬学研究科博士課程に在籍している飯野です。スマートウォッチなどのウェアラブルデバイスのデータをもとに、薬の飲み忘れを予測できないかという研究をしています。

――その研究を活かして起業できそうですが、そういう動きはないのでしょうか?

飯野:今のところその予定はありません。一人で進めている研究なので、「ちょっと良いものができたなあ」くらいの感覚で楽しんでいます。

――3人とも、昨年(2023年)9月に開催したAcademyに参加してくれています。どういうきっかけでこのイベントを知ったのか教えてください。


泉:実は中学・高校・大学の先輩がインキュベイトファンドにいまして、その方とは直接の面識はなかったのですが、SNSを見ていました。先輩がVCについて発信していたので、思い切ってDMを送ってみたんです。中高大と同じ学校というつながりもありますし、宣材写真の笑顔が優しそうだったので、話を聞いてもらえそうだと感じました。その流れで先輩から「Incubate Academyがあるから、行っておいでよ」と勧めてもらって、参加しました。

岩村:僕はVCやスタートアップが好きなので、それらに関するイベントには積極的に参加していたんです。そうしたイベントで知り合った人たちとの話の中で「Incubate Academy」を知って、応募しました。

飯野:僕は就職を斡旋するサイトからメッセージが届いて、そこでイベントを知りました。そのサイトはほとんど使っていなかったのですが、VCに少し興味があったので軽い気持ちで応募したところを拾っていただいて参加したという流れでした。

代表パートナーの声を、30人規模の距離感で聞けた

――ちなみに、就職活動ではVC業界に絞って動いていたのでしょうか?

泉:僕は法学部に在籍しているので、ロースクール(法科大学院)への進学も視野に入れて動いていました。ロースクールに入ろうかどうしようかと迷っていたのですが、Academyに参加して就職することに決めました。それほどVCやインキュベイトファンドの魅力を伝えてもらえたイベントだったと思います。

岩村:僕はVC業界に絞って就活していたのですが、自分の知っている情報が正しいのかどうか不安でした。でも、このイベントに参加して4日間みっちり勉強したことで、VCについての理解が深まり、「この業界に入りたい」という気持ちがさらに強くなりました。

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飯野:僕はVC業界に絞らず就活をしていて、どちらかというとスタートアップやメガベンチャーに興味がありました。新しい社会実装の開拓や事業の創造に関することが好きで、プレイヤーになりたいと思っていたんですよね。VCは「投資」というイメージが強かったので、当初はこの業界に入るとは思っていませんでした。ですが、Academyに参加したことで「VC業界、特にインキュベイトファンドでの仕事が面白そうだ」と気持ちが変わって、内定までたどり着きました。

――Academyは採用選考を目的としたイベントではないからこそ、この業界について純粋に知ってもらい、インキュベイトファンドらしさを感じてもらえたことがうれしいです。

――昨年参加したAcademyでは、どのコンテンツがいちばん印象に残っていますか?

泉:どのコンテンツも面白かったのですが、特ににDAY1でインキュベイトファンド代表パートナーの赤浦さんのお話をリアルで聞けたことが印象的でした。赤浦さんのことはウェブの記事を読んで存じていたのですが、リアルで、しかも30人規模の距離感が近いイベントで話が聞けたので、自然体なその人の魅力を感じ取ることができました。

飯野:僕も赤浦さんが登壇したDAY1のコンテンツがいちばん印象に残っています。アメリカでの成り立ちやVCのスタイルなどを歴史から学び、「VC(特にインキュベイトファンド)が企業に投資するだけではなく、新産業を創造する」ことを知りました。柔軟なスタイルで日本の産業に貢献できるようなインパクトのある仕事だと感じ、感銘を受けました。

岩村:僕の場合、インキュベイトファンドでアソシエイトの経験を経てキャピタリストとして独立した方のお話が、ここでしか聞けない内容でいちばん面白かったです。ファンドを立ち上げたばかりのキャピタリストと経験豊富なジェネラル・パートナー(GP、無限責任組合員)のお二方の話を聞くことができたんですよね。VCがどういうものなのか、そしてファンドを持つことがどれだけ大変なのかを学んだ後にお二人の話を聞いたので生々しさがあって、業界についての解像度がより高まりました。

――参加者同士での飲み会もあったと聞きましたが、そのあたりはどうでしたか?

泉:僕を含めた内定者の3人は、このイベントで出会って意気投合しています。参加者の方々と「みんなでVCに入れたらいいね」という雰囲気になり、毎月飲み会を開いていました。そのおかげで、他の業界に進んだ方とも良い関係が築けましたし、就活中に受けたインターン以上にそういった方々と濃い関係になれたと思います。


泉:先日、4年前に開催したAcademyの同窓会を開いたそうです。当時の参加者が集まり、今では社会人3年目、4年目として、それぞれが多様なキャリアを歩んでいます。起業を考えている人もいれば、コンサルや商社で活躍し、視野を広げている人もいます。お互いに情報を共有しあい、刺激を受けるような場になっているようで、今回もそのようなコミュニティにできればと思っています。

今年のテーマ「"志”を持つ者同士がつながる場に」

――今回のAcademyは、内定者の3人が企画・運営を担当しています。今年はどういうテーマで集客していますか?

岩村:「志がある人」をテーマに声をかけています。というのも昨年、懇親会で将来の夢や10年後に成し遂げたいことを語り合ったんです。「こういうことにパッションがある」と話す人が多くいて、その場にプライスレスな価値があると感じていました。ですので、今年もそういうコミュニティにしていきたいと考えています。

まだ大きな成果がないという方でも、「これをやりたい」「これが好きだ」といった強い志を持つ人に集まっていただきたい。そういった方々がお互いに刺激しあえる場になるよう尽力しています。

――声をかけてみて、どのような反応がありましたか?

泉:僕が声をかけたのは、学部柄VCについて知る機会が少ない官僚や弁護士志望の学生が中心で、彼らからは「面白そう」と言われました。一方、一般的な就活をしている学生に声をかけると、予想以上にこの業界のことを知っている人がいて驚きました。僕自身、あまり知らない状態で進路を決めようとしていたので……。

飯野:僕も研究室で少しずつ集客を進めていますが、うちの研究室では製薬企業や商社、コンサルなど一般的な就活をする人がほとんどです。時に都市銀行に進む人もいるという状況で、この業界については知らない人が多いのが現状です。投資銀行を目指している人が業界としてVCを知っていることもありますが、「キャピタリストってどうやったらなれるの?」「どんな人がいるの?」「選考はどうやって進むの?」といった質問をよく受けます。

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「プライベートエクイティ(PE、未公開株)投資に興味がある人しか入れないのかな?」という声もありますが、そんなことはありません。この業界にはさまざまなバックグラウンドを持つ人が集まっているので、まずはそういったことを知らない人にこそ参加してほしいと思っています。採用選考に関係なく、VCに触れる最初のステップとして気軽に参加してもらえるように、業界のことを知らない人たちにも積極的に声をかけています。

――VCというと投資の機能だけが強調されがちで、そこに人間味を感じることは少ないかもしれません。でも、実際のキャピタリストは、一人ひとりが強い志を持っていて、どういう世の中をつくりたいかを真剣に考えています。彼らは起業家と共に、同じ方向を見据えて進んでいるんです。テーブル越しに向かい合っているというよりも、カウンターバーで同じ方向を向きながら語り合うような感覚で仕事をしているんですよね。

――最後に、参加希望の方や参加を検討している方にメッセージをお願いします。

飯野:去年、僕はVCのことをまったく知らずに、イベントの案内を読んだだけで参加を決めました。僕と同じように、この業界のことをまったく知らない人にこそ来てほしい。「知識のない自分が参加してもいいのかな?」と思うかもしれませんが、ぜひ友達を引き連れて応募してほしいと思います。

岩村:今回のAcademyで参加者の方に得てほしいものが2つあって、ひとつは「友達」です。このイベントを通して、同世代の高い志を持ったワクワクするような友達ができると思います。もうひとつは、VC業界の楽しさ、面白さを知ってほしいんです。僕が去年このイベントに参加した時、業界に関する知識が増えたのはもちろんですが、「こんなに面白い世界があるんだ」と希望にあふれました。ぜひ参加して、この感動を味わってほしいです。

泉:業界のキーマンの言動を間近で見られるのは貴重な機会だと思います。去年のAcademyでは、赤浦さんが「日本をこう動かしていく!」といった話をする場面がありました。「これがこうだったらこうして、こうなったらこうしていこう」と予防線を張るのではなく、「こうするんだ!」と言い切るんですよ。それを見に来るだけでも今後、自分が何かを成し遂げたいと思った時に勇気が出たり、希望を持てたりするのではないかと感じています。ご応募お待ちしています。

――情熱のある同世代の3人と会えることも学生の皆さんにとって大きな刺激になりそうですね。Academyは採用選考とは無関係のイベントになっています。純粋にVCがどういうものなのか、そこで働くGPクラスの人がどういう想いで仕事をしているのか、それらを知るだけでもこれから社会に出る学生の皆さんの参考になると思いますので、ぜひご参加ください。

26卒就活生の方へ

26年卒業予定の学生を対象とした、ベンチャーキャピタル(以下、VC)に関する講義イベントを今秋に開催いたします。

ご興味持っていただいた方は、ぜひエントリー下さい。

◼︎概要
日時:9月17日(火)、18日(水)、19日(木)、20日(金)の4日間 19:00~21:00

   ※17日、20日のみ18:30からのスタートとなります
場所:麻布台ヒルズ ガーデンプラザB(神谷町駅)
応募締め切り:8月29日(木) 23:59
詳細・申込はこちら

Podcastも配信中!

本対談はPodcastでも公開しています。

 

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Zero to Impact編集部

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VCが運営するスタートアップ・VC業界の情報発信マガジン「Zero to Impact」を運営しています。起業家の魅力や、スタートアップへのお役立ち情報を発信します。ベンチャーキャピタル「インキュベイトファンド」が運営。

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