VCへのアプローチ方法にはいくつか種類があります。適切な人に対して適切なアプローチをすることは資金調達をするうえで非常に重要です。今回はおすすめのVCへのアプローチ方法についてご紹介します。
※本記事は、インキュベイトファンドが主催する起業家むけ勉強会「Incubate School」の内容を記事化したものです。インキュベイトファンドが主催する勉強会に興味がある方は、ぜひメールマガジンに登録してイベント開催情報を受け取ってください。
ピッチブックの基礎(8) VCへのアプローチ方法
今回はVCへのアプローチ方法について紹介します。そもそもVCにはリードVCとフォローVCの2つがあります。
リードVCとは
リードVCとはラウンドの大部分を占めるVCで、資金だけでなくハンズオン支援や、投資条件の決定などもしてくれます。
フォローVCとは
フォローVCとはラウンドにおけるマイノリティの投資をしてくれるVCで、リードVCが決まらないと基本的には投資意思決定をしません。サポートの仕方に関しても限定的で、出す金額もそこまで大きくはないです。
リードVCとフォローVC、どちらにアプローチするべきか
優先的にアプローチするべきはリードVCとなります。リードVCと投資条件などを話し合い詳細を決定した後に、資金総額を集めていく上でフォローVCにアプローチしてコミュニケーションをとっていく順番が理想的です。リードVCの存在が重要な理由は、不測の事態が発生したときに過去の経験からサポートやアドバイスをしてくれるからです。またリードVCが追加投資してくれたり、新たなリードVCを紹介してくれる可能性もあります。そのような観点からも、責任を持って伴走してくれるリードVCはだれなのかという部分を考えることは非常に重要です。
パートナーとアソシエイト、どちらにアプローチするべきか
VCにアプローチするといっても、アソシエイトとパートナーの2つの選択肢があります。両者の大きな違いとしては、ファンドのリターンがダイレクトに入る権利を持っているか、つまり単独での投資意思決定ができるかどうかで、パートナーは単独での投資意思決定が可能です。それを踏まえたうえで、パートナーの特徴として、非常に忙しくアポイントメントが取りずらいという点があります。一度プレゼンをして評価が得られなかった場合、その印象が刷り込まれてしまい、以降そのVCから資金調達をする難易度は上がってしまう可能性があります。一方アソシエイトの場合は比較的会いやすく、事業プランが固まっていない場合でも気軽に相談できます。主に一緒になって事業プランを考えたり、相性のよさそうなパートナーを紹介したりしてくれます。以上のことから、事業プランが固まっているのであれば直接パートナーにアプローチする、まだ固まっていないのであればアソシエイトに相談するのが適切ということが分かります。
どのような方法でアプローチするべきか
具体的なアプローチ方法はいくつかあります。まずはコーポレートサイトの問い合わせフォームを活用する方法です。各社お問い合わせフォームやTwitterをやっているのでそこに直接メッセージを送りましょう。ピッチイベントに参加するという方法もあります。 インキュベイトファンドではCircuit Meetingというイベントを定期的に開催しているので、ご興味ございましたらご応募ください。最後に第3者が運営する投資家と起業家を繋ぐマッチングプラットフォームを活用する方法があります。これはこういった起業家との出会いを求めてプラットフォームに登録しているキャピタリストは多いので、こちらでアプローチすることも出来ます。
まとめ
・リードVCとフォローVCのうち、リードVCを先に見つけることを心掛ける
・事業プランが固まっていたらパートナーに、固まっていないならアソシエイトにアプローチする
・VCへアプローチする際は、お問い合わせフォームかTwitterでのDMがおすすめ