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2023/06/22

"志ある起業家の前に、自分に志はあるのか" 「新卒VC」3名に聞く、彼らの思い

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新卒採用

執筆者:

Zero to Impact編集部

インキュベイトファンドが、業界初の独立を前提とした新卒採用を発表してから3年。2021年に入社した4名の新卒1期生を皮切りに、2022年には5名の2期生が、そして2023年には4名の3期生が入社した。少しずつ「ベンチャーキャピタルの新卒採用」という選択肢が浸透してきたものの、まだまだその選択肢自体はもちろん、新卒VCの入社後についてイメージがつかない方も多いのではないだろうか。そこで今回は、今年で入社3年目を迎える「1期生」から、今年の4月に入社したての「3期生」まで、それぞれの期から1名ずつを迎え、キャピタリストとしての現在の思いを聞いた。

【プロフィール】
インキュベイトファンド アナリスト 富永 晃世
東京大学獣医学専修にて、外科研究室の一員として機械学習を用いた周術期疼痛評価の研究に携わる。学生時代は競技ダンスで全国大会優勝を経験。 2021年 インキュベイトファンド参画。事業開発アナリストとして新規投資先の発掘に従事。
DVM(獣医師)

インキュベイトファンド アナリスト 石井 拓人
東北大学大学院医工学研究科にて、医療機器開発および機械学習を用いた触感の定量化の研究に携わる。学部時代は、同大学工学部機械知能・航空工学科にて、ロボット設計を学ぶ。東北大学剣道部に所属。
2022年よりインキュベイトファンドに参画。事業開発アナリストとして新規投資先の発掘に従事

インキュベイトファンド アナリスト 中村 真理
早稲田大学商学部井上達彦研究室にて、ストーリーとしてのビジネスモデルが資金調達に与える影響の研究に携わる。3年次から並行して独立系VCのYazawa Venturesに参画し、アクセラレーションプログラムの運営をはじめとするファンド業務ならびに投資先へ複数社出向。
2023年よりインキュベイトファンドに参画。事業開発アナリストとして新規投資先の発掘に従事

インキュベイトファンド 人事責任者 壁谷 俊則
大学卒業後、フューチャーベンチャーキャピタル入社。経営企画業務を担当。
2005年人材紹介事業を行うクライス&カンパニーに入社、企業経営の要となる「事業企画」「経営企画」「管理部門統括」等、マネジメント領域の転職支援に従事。
2012年ランスタッド入社、キャリアコンサルタントのマネジメント業務を担当。
2017年インキュベイトファンドに参画。中途・新卒採用及び投資先企業のHR支援を担当。

新卒入社から3年で変化する、キャピタリストとしての業務内容の変遷とは

壁谷(以下、――):今日は、事業開発アナリストの1期生から3期生まで、各期から1名ずつに集まっていただきました。それぞれの年次で見えている世界もあると思います。まずは最初に、インキュベイトファンドの新卒社員としての業務範囲や仕事の内容を教えていただけますか?

石井:2年目の石井です。学部も大学院も東北大で、理系バックグラウンドです。業務内容的には、1年目と2年目はそんなに変わらず、いわゆる”ソーシング”をやっています。設立済み企業や資金調達中の企業を探して、「うちと一緒にやりましょう」という話をして投資までもっていくというのがひとつ。もうひとつは、インキュベイトファンドらしい特徴だと思うんですけど、こちら側から投資仮説や事業仮説を立てて、それが出来そうな起業家を探し、一緒に議論しながら事業を立ち上げていく、ということをやっています。

最初はとにかく探すところからスタートして、いまではある程度ゼロイチの知識や経験が溜まってきたので、投資仮説を立てる方にリソースを割けるようになりました。

――今年入社の3期生、中村さんいかがでしょうか。

中村:早稲田大学商学部出身の中村と申します。大学の時は、ビジネスモデルの研究室でスタートアップや資金調達の研究をしていました。また、他のベンチャーキャピタルでもインターンもしていて、自分で言うのもなんですが、スタートアップ好きの人間です。

仕事内容に関しては、先ほど石井さんが仰っていた中でも、「探す=ソーシング」という業務にほとんどの時間を使っています。入社時に受けた研修の知識を思い出しながら、そして自分に何が出来るのかを毎日模索しながら、とにかく出会えた起業家に対して何らかの形でバリューが出せるように頑張っています。

「考えずに動け」という風にメンターの先輩からアドバイスいただいたので、その通りに動いて経験をちょっとでも積み上げようとしている段階です。

――ありがとうございます。では、3年目の富永さん、お願いします。

富永:富永です。元々は東京大学の獣医学専修で獣医の勉強をしておりまして、獣医資格を取った後にインキュベイトファンドに新卒一期生として入社しました。

業務内容としては、1、2年目は先ほど石井さん、中村さんが仰ったように、ソーシング、会社を「探す」も「創る」も含めて行っていましたが、3年目から役割が少し変更になり、インキュベイトファンド及びパートナーファンドが投資しているスタートアップのご支援というのがメインになりました。これは今年からできた「ローテーション制度」の一貫で、インキュベイトファンドが持っているPR・HR・コミュニティ・リーガル・LPリレーションのそれぞれのセクションをアナリスト3年目がローテーションでサポートに入り、その業務内容について理解するということをしています。僕はその中でも現在はHR、PR、コミュニティのセクションを担当しています。

今までは投資検討や、それに付随したGPとのディスカッションというところがメインの業務内容だったんですが、投資させていただいた会社とのコミュニケーションというところがメインになりました。インキュベイトファンドの特徴である事業開発、ハンズオン支援というところにどんどん自分の業務がシフトし、インキュベイトファンドがこれまで培ってきたノウハウをますます吸収出来ているというのが現在地なのかな、と思っています。

自らの志に立ち返った時に視えた「新卒VC」という選択肢

――ちょっと過去を振り返っていただいて。ベンチャーキャピタルとの出会い、特にその中でもインキュベイトファンドに入社を決めた、自分の中で決め手になった理由を改めてお聞きさせてください。

中村:端的に言うと、自らの力で世界を変えたかった、というところに帰着するのかなと思っていて。元々は外資系コンサルを志望していて、サマーインターンも結構行っていたんですが、選考フローの中で「大企業をより成長させることが自分のやりたいことだったのかな」って違和感を感じ始めたんですよね。

やりたかったことを改めて考えてみると、自分が感じていた生きづらさや「世の中をもっとこうしたい」というのを、インパクトが大きい場所でゼロベースで自分の手で作り上げてみたかった、というのがあったんです。そういった目的から考えると、ベンチャーキャピタルの仕事がすごく魅力的に見えて。志高く挑戦している起業家の皆さんを、特にインキュベントファンドだと創業前後からずっと支援出来るので、この会社を選びました。

――ありがとうございます。おふたりはいかがですか?

石井:僕はすごくシンプルで。VCに関する知識はあまりなかったんですが、インキュベイトファンドの説明会だけ行って、いいなと思って入社しました。内定を色々貰っている中で、たまたま友人に誘われて会社の説明会に行ったら「GAFAつくりましょう、つくるんです」みたいなことを言っていて。GAFAって作れるんだ、みたいな。僕の中のVC像がそれになったんです。「GAFAつくれるのか?」と思ったんですけど、Sansanへの創業投資の実績もある。他のVCやコンサルという選択肢も比べましたが、IFは意志も反映させられるし自分の哲学も反映させられるんだけど、レバレッジもかけられる、不思議な会社だな、と思って。そこに魅力を感じました。

富永:インキュベイトファンドの特徴として、シードの段階で社長一人しかいないフェーズでお手伝いができるのですが、そこに自分の業務の意味や介在価値があると思っています。本当に何もないところから一を生み出すという「産みの苦しみ」みたいなところに自分が携われるという面白さみたいなものを、説明会や赤浦さんからのお話も含めて感じたので、是非やりたいなと思ったのが入社のきっかけです。

「志ある起業家の前に、自分に志はあるのか?」キャピタリストとしての仕事の魅力と心掛け

――それぞれの思いを持って入社してくれたわけですが、現在はどのようにVCの仕事に魅力を感じていますか。

石井:ファーストラウンドの資金調達ってとても重要だと思っています。その会社が本当に立ち上がるかどうかとか、もし僕たちがそこにいなくて調達しなくて、そのまま事業が立ち上がらなかった場合との差分ってとても大きいな、と感じていて。そこに関われているし、頼りにしてもらっているところが、インパクトとしても大きいんじゃないかなって思えるのが、やっぱりいい仕事だなと思います。

――富永さん、どうですか?

富永:企業の成長に必要だと思ったことは、何でも自分の力で裁量権をもって取り組める、というところが一番の魅力だと思っています。

具体的な事例でいうと、元々自分の専攻は獣医だったんですが、最初に取り組んだのが、動物病院を建てるというスタートアップの案件でして。私が社長を連れてきて投資実行に至って、「じゃあ、どうやって動物病院造ろうか」っていう計画段階から始まっていって。病院の内装をどうしようかとか。それを新卒1年目で関わらせていただけるって、なかなかないじゃないですか。

投資実行した後も主体的に関われるというところも魅力ですね。例えばシードラウンドに投資しても、社長が一人だったり取締役しかいなくて二人だったりするじゃないですか。じゃあ採用どうやるんですか、PRどうやるんですか、となった時に、第一に相談してくれるのは担当者である自分なんですね。自分でも手を動かして支援させていただいて、採用が決まった先もありますし、新聞に取り上げられたり、次のファイナンスが決まったり。規模が小さいスタートアップだからこそ、色々なことが出来るし色々な世界を見られる。それが自分の刺激に繋がると思いますし、その刺激が更に成長欲求に繋がっていくと思うので、そういったサイクルがすごく魅力的だな、と思います。

――中村さんはまだ入社して3ヶ月です。今感じている、自分の仕事のモチベーションや魅力は。

中村:好きな人を好きなだけ応援できるところがすごく好きだな、と思っています。入社を決めたきっかけとなる、「自分で実際世界を変えているか」というところだと、まだ成果としては見えにくいですが、自分がやりたいと思っていたような事だったり、その領域で同じような志を持っている方、しかも自分が大好きだと思える人を際限なく応援できるのがすごくいいところです。

もうひとつは、そもそも私は勉強とか研究とか、知るということがすごく好きなので、そういうのが好きな人には知的好奇心がくすぐられる職業だなと思います。VCの仕事の性質上、新しい産業をつくる起業家とお話することになるので、基本的に「あ、そういうことも出来るのね」みたいな新鮮な驚きを得られることが多いんですよね。新しいものが好きな人にとっても、いい会社だなと思います。

――ありがとうございます。富永さんも言ってましたが、自己成長がすごく大事な職業でもありますよね。キャピタリストとして、どういうことを努力していますか?

中村:目の前の事に絶対に手を抜かないことです。今目の前にいる起業家の方に何が出来るのか、というのは全部やりたいと思っていますし、そのクオリティを下げるようなことはあってはならないと思っているので、視座を高めて自分を甘やかさないと決めて過ごしています。

――ありがとうございます。石井さん、どうですか?

石井:志ある起業家の支援をする前に、「自分に志はあるのか」というのが重要だと思っています。足元の行動指針とか「自分がこうしていきたい」というのは極めて重要なんですけど、それをすごく遠い未来であったり大きい目標からおろしてこれているのか、というのを自分の中で常に問うていて。すごく志ある起業家と話す時に「じゃあ石井さんは何がしたいんですか?」って言われて「応援したいんです」って言うのは大事だと思うんですけど、何か同じ目線じゃない気がしていて、起業家と。なので「グローバルで外貨稼げるような、でかいことをやれる事業って何だろう」とかを常に考えながら。例えばそれが、宇宙とか医療機器とか、日本からグローバルで勝てる事業は何だろう、みたいなところをちゃんと考えて、それをソーシングに落とし込んで起業家と話す、ということはすごく重要な気がします。起業家のエネルギー量に負けちゃうと、起業家にとって価値はない気がしているので、こちらも同じエネルギー量でぶつかれるように、日々自分の中でのミッションであったり志や意志は高め続けるし、解像度も上げ続けることを意識しています。

――「次のGAFAを作りたい」という赤浦さんの発信と、それに感応した自分ということで常に原点を見直している。富永さんは。

富永:僕が一番大事にしていることは、その起業家と同じ世界観にワクワクする、ということです。この仕事って、1回投資実行が起きたら7年、10年は一緒にいるという世界ですよね。自分の友達で7年も10年も一緒にいる人って何人いるんだっけ、と思った時に、起業家の描く世界に自分も共感して「一緒にこれ叶えていきたいですよね」っていう状況がつくれるのであれば、いくらでも何でもやれる。愚直って言葉で言うと簡単だけど、やっぱり並大抵のことじゃ出来ないと思っていて、それは赤浦さんのispaceへの取り組み方をみていても色々思うところはあるんですけど。その並大抵じゃないことを乗り越えるために、同じビジョンにシンクロすることは一番心がけたいし、それがぶれるのであれば、起業家と一緒にとことん議論したい。そこに自分のオーナーシップは持っていたいな、とは思いますね。

――起業家が見ている画を自分も同じように見ている、その実現のために動いている。

富永:投資の意思決定をするのはGPなので、GPから降ってくる仕事をこなすっていうのは役割としては勿論あるんですが、ただそれを受動的にこなしていると何も身につかない。その仕事の意味まで考えて自分で仕事を取りに行く、そしてオーナーシップを持つということを自分の成長のためにもやりたい。そうでないと、石井さんの言っていた「自分の志」というところからもどんどんぶれていくんだろうな、って思います。

スキルよりもマインドセットが重要

――少し視点を変えて、新卒VCに関心のある方にも読んでいただいているかと思うのですが、どんな人がインキュベイトファンドに向いていると思いますか?

富永:一番はやっぱりマインドセットだと思います。何でもやっていいという仕事の性質があるからこそ、自分で選び取らなきゃいけません。何かの仕事を与えられて、それを精度高くこなしたいというよりは、自分で仕事を見つけて掴み取っていくことに熱量を持てる気がする方が、一番向いているんだと思います。

石井:僕も富永さんと全く一緒ですね。そこが一番大事な部分かな、という風に思っています。他にも挙げるとしたら、頼られたら120%で返しちゃう人は向いてるんじゃないかな、というか喜びを感じられるんじゃないかな、と思います。前提には意志が必要だと思うんですけど。愛がある人がいいと思います。

――その愛が行動に出る人、がいいと。

中村:マインドセットが大事なのは間違いなくて、その上で自分の事を良くわかっている人は向いているんじゃないかな、と思っています。起業家も色々なタイプの人がいますし、インキュベイトファンドの先輩方にも色々なタイプの人がいるんですよね。そういった方たちを見ていると、結構ぶれちゃうことってあるのかな、と思っていて。そういう時に、本当に自分が得意なところで貢献しようとか、自分がもともと目指していたことに一回立ち返ってみようとか、そういう「自分の事が良くわかっている人」が、結局その起業家と話す上では大切になってくるんじゃないのかな、って思います。どんなスキルがあってもいいですしどんな志向性でもいいと思うんですが、それをきちんと正しく認識して行動に移せるかどうかかな、と思います。そういう人になりたいですね。

富永:あと追加でいうと、やっぱり信頼される人が一番重要かなと思っています。その信頼値を大事に出来る人というか、自分の中で人への信頼を裏切りたくないとか、その信頼値を自分の価値観の中心に置いているような人がいいんじゃないかな、と思います。

――これまで振り返って、印象的だった自分の仕事は。

富永:全部の案件に思い入れがあるっていうのが前提ではあるんですが。一つ挙げるとしたら、大学時代の部活の先輩が、僕がインキュベイトファンドに入った後に起業することになりファイナンスのお手伝いをしたことが最も印象的です。新興国でインフラを構築するサービスを提供していて、社会的意義は強いがVC投資が難しい領域で、正直すごく苦戦しました。40~50件くらいVCをまわってまわってディスカッションして。1年ほど継続して話す中で、つい先日あるファンドからの調達が決まったんです。

ファイナンス支援でVCが出来る事はとても少ないですが、必要な時に必要なリソースを提供してあげるということが何よりも大事だと感じました。例えば「今VCさん、繋げてほしいんです」と言ったときに繋げるとか、「ちょっと今、事業計画が書けてなくて」と言ったときに一緒に書いてあげるとか。ただファイナンスの面談に同席してちょっといいことを言うよりも、必要な時に必要なリソースを提供することがシードラウンドにとっては価値のあることなんだな、というのは学びになりました。

――それは実際に成果に繋がった仕事ですね。

富永:繋がりました。実際繋がらないケースのほうが多いです、それはそれで色々思い出もありますけど。これが一番自分の中では走り切ったな、と思うエピソードのひとつですね。

――石井さん、どうですか?

石井:そうですね、すごくたくさんあるんですけど。地方でとあるプロダクトを作っている二十歳の起業家への投資が決まった時がすごく嬉しかったです。「地方で自分が好きなことをやっていたら、一期目から一桁億円売り上げた」というのを、二十歳が15人以上の年上の従業員を雇ってやっているのを発見できたこと自体が、めちゃくちゃ嬉しかった。その地区主催のイベントをみていたら、プロダクトを自分で作っていて、マーケットもすごく伸びてるし面白いなと思ってコンタクトしたら二十歳の人が出てきて。新卒で入った会社を辞めて、事業に熱中しているような人で、面白いなと。

もうひとつだけ言うと、天才と一緒に仕事が出来るのが醍醐味だなと。先日のForbes 30 Under30に、自分がソーシングした出資先のCTOが選ばれたんです。27歳の天才エンジニアです。そのディール自体もファウンダーと一緒に作ったピッチ資料を使ってファイナンスしているんですが、そういう賞に選ばれたりすると、凄いなって。

――石井さんがいなかったら、出会えてないご縁や機会を作れているんですね。中村さん、どうですか?

中村:お二人と比べるとすごく些細なエピソードなんですけど。4月にお話しした起業家の初回面談を終えた後に、「週2ぐらいでミーティングお願いしたいです」って言われた瞬間は、本当に嬉しかったですね。自信がない素振りは見せてないですけど、本当は「これでいいのかな」みたいな感じじゃないですか、入社1ヶ月目なんて。その中で「すごく勉強になったので、もっとお願いします」って言われたことは、シンプルに自分の中で自信が生まれた瞬間でもありました。結局その方は1ヶ月で6~8件ミーティング組んで案件開発会議*にも上程して何とか通ったので、結果も込みですごく嬉しい案件でした。

*案件開発会議…週一回、事業開発アナリストが投資実行に向けて社内に対して案件のプレゼンテーションをする会議

GPの哲学や叡智を受け取り、黎明期であるVC業界のその先を創っていく

――僕らはみんなのことを新卒でも活躍できると思って採用していて、実際こうして活躍してくれているんだけど。学生の人たちから「新卒でもVCで活躍できますか」と聞かれたら、ちょっと先輩になった今、どう答えますか?

富永:全然活躍できるんじゃなかろうか、と思っています。VCの業務って、さっきも言ったように業務の幅が本当に広い。仮に中途だったとしても、武器が全部揃っている訳ではないじゃないですか。確かに中途採用のほうが武器の取っ掛かりを持っている、という意味ではアドバンテージかもしれないけど、それをどう磨き上げていくか。新卒だからこその武器の取り方が色々あって、どういう武器を自分が獲得していくか次第だと思っています。

石井:今、僕や富永さんや中村さんが挙げた事例って、「スキルいるっけ?」と考えた時に、別にスキルがないと出来なかった事例ではないですよね。シードVCは特に、スキルよりも大事なことは全然ある。武器はあったらいいと思うんですけど、VCに入った時点で割とフラットになる気はしていて。入社してからの方が重要になるんじゃないのかなと思います。

――新卒も中途もフラットな勝負だと。中村さん、どうですか?

中村:「出来る、出来ない」の問題というよりは「やる、やらない」の問題かなとすごく思います。活躍するんだと決めたから入社したし、活躍するし、みたいな。そういう人がいいじゃないんですかね。

――インキュベイトファンドの新卒は、メンター制度があったり、GPとディスカッションができるような環境がありますが、働く環境については皆さんどういう印象でしょうか?

富永:VC業界ってまだまだ立ち上がり期だからこそ、必要なスキルや経験が整えられていない状態だと思います。そうなった時に、先輩VC、特に実績を本当に持っている方に”弟子入り”をして、その一挙手一投足を見ることでしか必要なスキルは得られないと思います。

僕だと、赤浦さんの仕事をみる機会が多いのですが、最近だとispaceの月面着陸イベントに同席させていただいたのは印象的でした。月面着陸を一緒に見守ったのですが、記者会見を終えた後に、控室でCEOの袴田さんと赤浦さんが抱き合って、「次のチャレンジも絶対支えぬく」っていう話をして。別に赤浦さんが僕に見せたとかではなくて、赤浦さんが自然にやっているところを見て、「こういうことなのか」って思いました。こうありたいと思えるロールモデルがあるというのは、何よりも大きいと思います。

石井:GPとは案件ベースで相談することが多いですが、その中で定量化や言語化しづらい「センス」を近くで吸収するしかない気がしています。僕が個人で和田さんに「こういうの考えているんですよね」とディスカッションしたり、本間さんと投資検討で一緒のミーティングに入って「今の起業家こうでしたね」みたいな。自分が感じて本間さんも同じことを感じたんだと思った時に、「ああ、この感覚というかセンスって間違ってないんだ」って。そういうのって多分わかんないですよね、一緒にいないと。

――確かに。中村さんはどうですか?

中村:GPの方に対しては、それこそもうずっと業界で活躍されてきた第一線のキャピタリストが、新卒研修でVCの哲学とかを教えて下さるわけじゃないですか。GPが発している言葉のひとつひとつが、これまでの叡智、結晶なんだなと思うと、それを生で聞けるのは恵まれているなと思います。

(研修の様子)

それからオフィスもフロアも一緒ですし、すぐ近くで働いているからこその手に取れる感覚みたいなのはあるかな、という風には思っています。あと、インキュベイトファンドが設定しているカルチャーコードというのは、GPが考えたこれまでの経験値を、可能な限り言語化した形で置いてくださっていると思うんですよ。入社して、迷いそう、挫けそうになったときに、カルチャ―コードに立ち返って「こういった考えで動いていれば大丈夫なんだ」という拠り所のようなものを提供してくれている感じがあります。そういった背中で見せる感じのGPと、またアソシエイトはそのメンター制度で、実際の具体的な相談や悩みをそのまま吐露して、向こうも真摯に向き合ってくれる環境が、必ず週に一回設けられているわけじゃないですか。その両輪の中で働くことが出来るのは恵まれているな、と思います。

――ありがとうございます。最後に就活生にへのメッセージをお願いします。

石井:めちゃくちゃ楽しいですよ、シンプルに。同世代の、他の会社に行った友達とかの話を聞きますけど、自分が一番楽しんでいる自信はあります。自由に出来るし、やりたいことを結果を出しながら出来る。仕事選びってそれで充分な気もします。

中村:「VCって何?」とか、あまりイメージできない、よくわからない人が多いのかな、と思うんですが。入社してみて、信じられないぐらいワクワクする世界が広がっていると思うので、ぜひ扉を叩いてほしいです。

富永:VC業界自体がまだまだ立ち上がり期だからこそ、若手が活躍できる業界です。VC業界について知らない人が大半だと思うから、まずは知ってもらって、自分に合うかどうかを試してもらえたらいいんじゃないかなと思います。

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