壁谷:こんにちは。Incubate Fund(以下、IF)人事の壁谷です。本日はIFでは初となる1Dayサマーインターンシップを企画する私たち三人が、就活生の皆さんへ向けてベンチャーキャピタル(以下、VC)という仕事と本インターンシップに込めた思いを語り尽くします。
まずは私から簡単に自己紹介をさせていただくと、大学卒業後、新卒で独立系VCに入社し投資部門アドミ・経営企画業務に携わっていました。ベンチャー企業の成長には志ある人材の参画が必要だという想いから、20代後半で人材紹介会社に転職して経験を積んだのち、VC業界に戻るかたちで2017年に当社に参画し、現在は人事を担当しています。今回は本インターンシップを主導する現場社員の2人に色々と聞いていこうと思います。早速自己紹介お願いできますでしょうか。
塩飽:皆さん初めまして、インキュベイトファンドの塩飽です。一橋大学を卒業後、新卒でインキュベイトファンド株式会社に入社しました。現在は創業期スタートアップへの新規投資を担当しており、日々起業家の方と投資に向けてディスカッションを重ねています。投資後は事業計画の策定や成長戦略の設定などを伴走することで起業家支援を行っています。

中村:同じく投資部に所属している中村です。早稲田大学在学中に独立系シードVCのYazawa Venturesでインターンをしたのち、新卒でインキュベイトファンドに入社しました。業務内容は塩飽さんが伝えてくださったことと殆ど同じなのでここでは割愛します。
◆ VC業界とは何か――
壁谷:就活生から一番多くいただく質問は「ベンチャーキャピタル業界のことを初めて知ったので業務内容がよく分からない」というところです。まずは業界全体について話していただけますか。
塩飽:VCは、起業家に対してリスクマネーを供給し、10年後に世の中がもっとより良くなるためのきっかけづくりを行う「黒子」のような業界ですね。創業期の企業の将来性に期待し、資金を投入する役割は、VCだけが出来る金融機関としての機能だと思います。そして我々は資金提供だけでなく、ネットワーク構築、組織づくり、事業戦略など投資後も多面的なサポートを行い、数年後に企業価値を飛躍的に成長させることを目指します。
中村:やや抽象的な表現で恐縮ですが、起業家の挑戦に本気で共感し、資本・知恵・人脈・時に勇気で支える存在だと思っています。VCがいなければ、世に出る前に潰れてしまう技術やプロダクトが山ほどある。それを生かすのが我々の役目です。
◆ Incubate Fundがユニークであり続ける理由――
壁谷:ありがとうございます。金融機関としての側面も、経営支援としての側面も持ち合わせていますよね。では、そんなVC業界の中でIFの特徴はどんなところでしょうか。
中村:最初に思い浮かんだのは投資哲学ですかね。私たちは「Zero to Impact」というミッションのもと、起業家の一番最初の資金調達を支え、誰よりも責任を持って伴走することを掲げています。自分起点でゼロから世の中を良くしていくんだという姿勢は全社員が強く持っていますし、この会社の大好きなところです。
もう1つは新卒採用にも大きく関わるところで、独立前提の採用形態です。IFは日本のスタートアップエコシステムを牽引する手段として、独立系VCを率いるジェネラル・パートナー(GP)の創出に挑んでいます。ですので全員が「将来的に辞めることを前提に」入社していて、これまでに数多くの先輩方が自らVCファンドを立ち上げ、プロのキャピタリストとして活躍しているんですよね。
塩飽:ミッションドリブンであることや独立という共通目標があるからか、IFは誠実で真面目、熱量が高い人が多いことが凄くいいところだと思いますね。入社前と後の職場環境のイメージにギャップが全く無かったのは、誰と働いているのかという側面が大きかった気がします。周りの人が誠実で真面目、かつ熱量が高い人が多いからこそ、自分自身もしっかり起業家の方に誠実かつ熱量高く向き合うことができると感じています。
あと特徴としてもう1つ、投資領域がとても幅広いということを挙げさせてください。IFではモバイルゲームやITサービスの会社から始まり、小型衛星や医療機器、最近では半導体チップやエンタメIPを生み出す起業家に対して投資を行っています。企業の創業期のタイミングかつ幅広い領域で伴走が出来るので、仕事のやりがいにも繋がっています。

◆ “ワクワク”を羅針盤にしていた就職活動ーー
壁谷:話は変わりますが、お二人はどのように進路を決めたのでしょう。就活時代を振り返ってみてください。いつからどんな軸で業界・企業選びをしていたんですか。
塩飽:大学時代は体育会剣道部に打ち込んでいたため、大手企業のサマーインターンにとりあえず応募しておくというスタンスで就活がスタートしました。就活が始まった当初はVC業界の存在は知らず、有名大手企業を志望する同級生と同様に、銀行や商社をなんとなく見ていました。
VCを知ったのは大学3年の夏頃のOB訪問がきっかけで、「VCは次のGoogleやAppleを作っている」と聞いた瞬間に強いワクワクを覚えました。それ以降、「産業を0から創る仕事」というのを軸に置き、将来的にはVCに携われるようにVCファンドや投資銀行を中心に就活を行っていました。その中で最終的にインキュベイトファンドと縁があって入社を決めました。
中村:私も自己紹介のところでVCでインターンをしていたと言ったものの、実は就職活動自体は色々できて楽しそうだからという理由で戦略コンサルを中心に行なっていました。ただ、一度自分は本当は何がやりたいのか立ち止まった時に「世の中を自分起点で大きく変えることが夢だな」と強く思ったんですよね。それができるのはきっとスタートアップであり、多数の会社のゼロイチに携われるVCだろうと。そこからはVC業界に絞って就活を行いました。
壁谷:ワクワクだったり心が動くことを軸にしているところは2人の共通点ですね。では、サマーインターンシップは2人にどんな影響を与えましたか。
中村:戦略コンサルを中心にしつつ、メガベンチャーなども含めて沢山参加しました。当日の内容よりも現場で働く社員の方と直接話す時間の方が記憶に残っています。その時間を通じて、この業界/会社は自分に合っているかなといった学びが得られました。コンサル業界を辞めたのは実はサマーインターンシップきっかけだったので、結果的には参加してよかったです(笑)
塩飽:自分は1Dayなどの期間が短いインターンシップに数社参加して終わりました。学生かつ部活をやっていたこともあり、企業で働くということやどんな業務やビジネスを手掛けているのかということを全く知らなく、とても新鮮で知的好奇心が刺激されました。
一方で、実際に多くの時間を割いて働いてみないと見えてこないものもあると今では思っています。実際に今と就活時の自分は「仕事観」や「自己理解」といった観点では大きく変化があるとも感じています。だからこそ就活時代で正解を見つけるんだという向き合い方よりも、自分が少しでもワクワクする方向や後悔せずに進んで行けそうな方向で業界研究や企業研究を進めると良いと思います。
壁谷:人事として思うのは、「サマーで正解を探す必要はない」ということ。むしろ色々なことを持ち帰り、秋冬に自分なりの答えを探すプロセスこそ成長に直結しますね。
◆ 会社として初となる1Dayサマーインターンシップーー
壁谷:ここで、今年 IF が初めて 1 Day を採用した背景を説明します。VC業界は学生にとって馴染みが薄く、就職先としてのイメージがしにくいのが現状です。そのため、学生の皆さんに我々のことを知ってもらう機会を増やす必要があると感じて開催に至りました。今回のサマーインターンシップにより、より多くの学生にVCの魅力を伝え、新産業を自ら生み出そうというチャレンジャーシップ精神にあふれた方との出会いを求めています。当日の内容は是非2人からお伝えください。
中村:今回のインターンシップでは、1日という短い時間で濃密な疑似仕事体験が出来るプログラムを企画しています。VC業界ってそもそも何だろうといった説明会的なパートももちろんありますが、実際に私たちが普段やっている投資検討業務を学生の皆さんにワークショップとして体験してもらいます。VCという仕事の現場感を理解いただける場になれば、と思っています。
塩飽:おすすめポイントは、投資判断プロセスの疑似体験や同じ志を持つ仲間との繋がりですね。そしてなにより短い時間で最高のアウトプットを出すためにとても頭を使う時間になると思うので、知的活動が好きな人にはハマるはずです。当日は弊社の代表ポール(元McKinseyシニアパートナー)より直接フィードバックの時間もあり、交流会にはIF創業者であり代表の赤浦や村田も参加します。楽しみにしていてくださると嬉しいです。
壁谷:現時点でVC業界について何か知識を持っている必要は全くないので、この機会にお気軽に参加いただけたらと思いますね。本サマーインターンシップでは、事前にオンライン説明会の場も設けているので気になった方は是非申し込んでみてください。

◆ 就活生へのメッセージーー
壁谷:大分話し込んだところで、最後に学生の皆さんへのメッセージをいただけますでしょうか。
中村:挑戦者の隣で、同じ熱量で世界を変えたいという人にとってVCは最高の仕事です。そのための第一歩をこのサマーインターンシップで踏み出してくださると嬉しいです!
塩飽:僕は夏までVCについて全く知らなかったので、心配せずに飛び込んで来てください!皆さんとサマーインターンシップでお会いできること楽しみにしております!
▶ 応募要項・日程の詳細は Incubate Fund 新卒採用サイトへ
https://m.incubatefund.com/media/recruitment2027-0